会津塗の本場 会津若松で代々続く塗師一富。
3代目の冨樫孝男氏は伝統を継承しつつ漆塗りの新たな可能性に挑戦し、斬新でスタイリッシュな漆器を世に送り出しています。
木地に生漆を刷り込んでは拭き、刷り込んでは拭きという作業を繰り返す「拭き漆」の技法。天然の木目を生かした美しい艶を備えた漆器を生み出します。
こちらは、四角箸に黒漆をじっくりと刷り込み、手元には金を蒔き、豪華で重厚な印象に仕上げられたお箸です。
茶色っぽいものが多い拭き漆のお箸の中で異彩を放つこのお箸は、塗師一富工房の若手女性職人 青柳彩子さんの作です。
いちばん力がかかる箸の先端は透き漆を重ね塗りしてコーティングし、日常使いの道具としての丈夫さも持ち合わせています。
持ち手を丸みのある四角形に仕上げているため、指を添えた時に角のあたりが気にならず手になじみやすいお箸です。
拭き漆のお箸として格別の存在感あるお箸は、落ち着いた大人の雰囲気を醸し出してくれます。
※食器洗浄機、電子レンジのご使用はお避けください。
※たわしやクレンザーのご使用はお避けください。ご使用後は柔らかいスポンジで洗い、乾いた布で拭いてください。
※すべて手作りのため、一点ごとに色合いや模様に違いがございます。
※箸置きは別売りになります。
会津塗 塗師一富 冨樫孝男
福島県会津若松市
室町時代からの歴史を持つ漆器産地の会津で、三代続く塗師一富。
3代目の冨樫孝男氏は漆塗りを意味する「髤漆(きゅうしつ)」を名乗り、会津出身ながら石川県輪島や長野県木曽など他の産地でも修行研鑽を重ねる。確かな技術に裏打ちされた多彩な漆塗り技法により、クリエイティブで美しい漆器製品を数多く生み出している。
木地に自ら削りを施し、国産の漆を生漆から手作業で製品の目的や特性にあわせて精製して使用するなど、最良の漆器を生み出すこだわりは塗りだけにとどまらない。
2012年からは会津漆器技術後継者訓練校で塗り専攻の講師を務め、後進の育成と漆器文化の伝承を行っている気鋭である。