輪島塗の本場で、デザイン、木地作りから漆塗りまで一貫して手掛ける輪島キリモト。
現代の生活に溶け込む漆の製品を発信し続けています。
こちらは漆ならではのしっとりとしたやさしい口あたりのぐい呑みです。
ふっくらとした形をしているこの器は「あなた」と名付けられていて、朝顔のように広がっている形の「わたし」という器と対になっています。
どちらかを逆さまにしてふたつの器をくっつけると側面がぴったりと合い、仲睦まじく寄り添うような姿になります。
このぐい呑みは、輪島塗伝統の「本堅地(ほんかたじ)」という技法で作られています。
能登産のケヤキの木地に漆布を張り(布着せ)、「輪島地の粉(じのこ)」という輪島特産の珪藻土を焼成粉末にしたものと漆を混ぜて下地塗りを施します。
そして漆を塗っては研ぎを何度も繰り返して、堅牢で美しい輪島塗の漆器になります。
こうしたホンモノの漆の器は、使い・洗い・拭くことで自然と艶が増し、色も明るくなっていくといった変化を楽しむことができます。
また、傷が付いてしまっても「直す」ことができるのもホンモノの漆器の良さでもあります。
とっておきの日本酒をご自宅で「あなた」と「わたし」で楽しまれてはいかがでしょうか。
ご自分用はもちろん、いいものをおわかりになる大人のご夫婦やカップルの方に、「わたし」の器とセットにして贈られても素敵ですね。
和紙による無料ラッピングも承っていますので、贈り物としてもぜひお選びください。
☆「わたし(黒)」、「わたし(本朱)」とセットでのお届けをご希望の場合は、それぞれの商品をカートに入れてから、「その他お問い合わせ」欄にセットご希望の旨をご記入ください。
※食器洗浄機、電子レンジのご使用はお避けください。
※たわしやクレンザーのご使用はお避けください。ご使用後は柔らかいスポンジで洗い、乾いた布で拭いてください。
輪島塗・木工 輪島キリモト
石川県輪島市
江戸後期から輪島漆器の製造販売を代々営んできた桐本家。
昭和の初めに木を刳ることを得意とする朴木地屋を創業。その後、漆器木地をはじめ家具全般を手掛ける設備を整えていく。
現当主である桐本泰一氏は大学でプロダクトを専攻した経歴を持ち、木地業からの造形提案、デザイン提案、漆器監修などを始める。
朴木地屋を生業としながら、30〜40才代の力ある職人達と一緒に漆の器、小物、家具、建築内装材に至るまで、漆が今に暮らしにとけ込むような可能性に挑戦し続けている。
分業が主流な輪島の中で、木地職人、漆塗り職人を抱え、木地業だけでなく、自らが企画した商品をつくり販売する体制を整えた輪島キリモト。木地屋として確かな技術と実績があるからこそ、木地の注文から仕上げまで一貫して行うことができる。
工房には、いいもの、面白いものを作ってやろうという情熱的な目をした職人が集う。