ソラシドエアで長崎に飛ぶ。


目当ては機内限定のアゴユズスープ。これが、とてつもなくうまい…。


飛行機に乗らないと飲めないし買えない、だから乗る。単純である。

妙な出だしだが、今回の旅は長い。

何せ九州から四国まで一気に足を延ばす逸品探訪の旅、
冷静に考えれば無茶な行程である。。

が、まあ来てしまったものは仕方がない。
行く先々の名物をご紹介する形で、ブログを書き進めていくこととしよう。


まずは...
有田・伊万里への玄関口、長崎空港で腹ごしらえのちゃんぽんを。


うまい…。

空港でこれだけうまいんだから、市内はもっと名店がありそうだね、
嬉々とするスタッフHに、今日はそんな暇ないですからねと、
にべもないスタッフM…。

まあいい、
どこかで寄り道してやるわと、いざ運転スタート!

長崎自動車道 大村湾PAは、
全国に131か所ある「恋人の聖地」のひとつ。


こういうプロジェクトがあるのねと感心しつつ、
長崎名産「そのぎ茶」をぐびぐびしながら、
海をバックにハートのゲートでラブラブしているカップルを遠い目で眺めるおっさんふたり。。


伊万里の街に入る。


ん!?


街道の横断歩道でビシっと手を挙げた小学生を発見!
名前もちゃんと付いている。

この人形、横断歩道単位にずっといます…。



伊万里 大川内山は、
佐賀 鍋島藩の藩窯が置かれていた場所。

いまも30もの窯元が集まり、磁器製品の生産を行っている。


作られているのは、真っ白な薄手の素地に藍色で文様を描く「鍋島染付」、
さらに赤・黄・緑を基調に色鮮やかに上絵を描いた「色鍋島」、
地元原石を使った「鍋島青磁」が主である。


雄々しくそびえる青螺山の麓にわずかに拓けた大川内山は、坂の町。


石畳の街並みに窯元が軒を並べ、方々にレンガ造りの煙突がのぞく。


小川が流れ、静かで落ち着いた光景に、思わず「いいところだなあ」とため息が出る。
橋の欄干も鮮やかに彩られている。


旧鍋島藩窯を今に引き継ぐ窯をはじめ、
数件の窯元さんにお邪魔する。


感じたのは、最上の磁器を作っているという誇り。

鍋島焼は、将軍や諸大名への献上品となった最上級の磁器。
その技術を外部に漏らさないよう、陶工達は厳重に管理され、技術を磨き、受け継いできた。

薄く、軽く、白く、繊細で、鮮やかな鍋島焼は、
ほかのどことも違う上質な異彩を放ち、見る者を魅了する…。


すっかりいい気分になり、今夜は伊万里にステイ。

佐賀牛の中でも特にこの地で生産されるものを伊万里牛というのだそう。
地元の焼肉屋さんでいただいたその肉のうまみといったら、まさに極上…。


大満足にその日は暮れる。。