ゴールデンウィーク期間を使って、
岩手、青森を廻ってきました。

スタート地の盛岡は快晴!


盛岡に来たらぴょんぴょん舎!?というワケで、
盛岡冷麺を食べてから、巡業開始。


初日は盛岡市街の漆器工房さんを訪問。
あとは未知の商材を探し求めて、街中をぐるぐるぐる。

なかでも、
宮沢賢治、生前唯一の童話集「注文の多い料理店」を
発刊したことで有名な民芸店 光原社さんの建物と桜に目を惹かれる。


そして、
翌日は朝から盛岡郊外にある南部鉄器の工房さんを歴訪。


南部鉄器は17世紀、
南部藩の藩主が京都から盛岡に釜師を招き、
茶の湯釜をつくらせたのが始まりと言われる。

盛岡には古くから砂鉄、岩鉄などの良質な鉄資源や、
川砂、粘土、漆、木炭などの原料がすべて地元で産出されたため、
鋳物産業にはもってこいの立地条件だったのだ。

こうした背景のもと、
南部鉄器は現在まで約400年に渡ってその伝統が受け継がれている。

しかも、最近では、
製造が追い付かないほど"売れている"らしい。
売れている先は海外、特に中国とのことだった。

メイド・イン・ジャパンの品質保証はもちろんだが、
中国は日本と同様、"お茶文化"。
南部鉄器の鉄瓶や急須が中国のライフスタイルに合うようだ。


翻って、日本ではどうか?

昔ながらの日本家屋が減り、
マンション&オール電化のキッチンが増えるなか、
南部鉄器を使っている人を目にする機会にはなかなか出逢えない。

しかし、一度使ってみると分かる。

鉄瓶で沸かしたお湯は、カルキの多くが除去されるため、
水道水がまろやかな味に"変わる"のだ。

日本茶はもちろんだが、
コーヒー、紅茶などに使っても、味の違いは歴然。

他の素材に比べて、
多少手入れに手間が掛かるものの、
とても丈夫で、使えば使うほどカワイくなる。

使い捨てが当たり前の時代から、
リサイクルを中心にしたエコ時代へ時代は移りつつあるが、
南部鉄器はさらに一歩先行くロングライフプロダクトだと思う。