桃太郎、フルーツ王国、麦わら帽子、宮本武蔵...
いざ岡山へ!


偶然にもSTAR WARS JETSに乗れる幸運^^


余韻に浸る間もなく、1時間ちょっとで、
「晴れの国 おかやま」、「もんげー岡山」に到着。


晴れの国!?、岡山は年間の降水量1mm未満の日数が日本で最も多い県らしい。
もんげー!?、「ものすごい」意の岡山弁。

旅路に期待^^

一路、東へ。
まずは旅の一番の目的地、備前を目指す。

途中、”生”きびだんごを食す。もちもちのもも味に感動。


いざ、鬼退治!?


岡山県備前市伊部(いんべ)。
「備前焼」の里に到着。


備前焼のルーツは、
なんと古墳時代の須恵器(すえき)に遡る。

その後、須恵器の製法が少しずつ変化し、
平安時代にはここ備前の地で碗や皿、瓦などが生産されるように。
そして鎌倉時代にはすでに今につながる備前焼を作りはじめていたと言われている。

千年の歴史を誇る、まさに「備前焼の里」なのだ。

伊部の玄関口、JR伊部(いんべ)駅。


よーく見ると、駅舎の2階に備前焼伝統産業会館が!


「駅一体型」は初めて。
焼きものが生活の一部になっている。


会館を堪能した後、伊部の町を歩く。


煉瓦が敷き詰められた道。


備前焼は硬く割れにくいのが特長。

明治期以降、備前地区では地元産の質の良い粘土と焼き物の技術を生かして、
耐火煉瓦作りも盛んだった。
今でも近隣の町では耐火煉瓦工場が稼働している。

歩き続けると、一軒の寿司屋が。


軒先には備前焼の器。
気になる...

し、腹が減っているので^^、早速入ってみる。

聞いてみると、
こちらのお店、食器はすべて備前焼。


備前の土肌は寿司にもよく合う。
落ち着いた色目の皿に色鮮やかなネタと真っ白なシャリが載ると、
見た目にうまそうだし、シャリの皿離れもいい。

至福のとき^^

腹ごしらえした後も、歩く。歩く。歩く。


伊部の町にいると、
そこかしこに煉瓦造りの赤い煙突が見える。

煙突は備前焼の窯元や陶芸作家の窯のもの。

備前では個人の名前で仕事をする陶芸作家の数が多い。
窯元はもちろん、作家も専用の窯を持っているため、
窯数は四百を超えると言われている。

煙突が多いわけだ。


陶暦45年を超える備前焼 伝統工芸士を訪ねる。



備前焼というと高価な茶道具や美術品といったイメージが強いが、
こちらでは日々の暮らしで使ってもらえる器を目指し、
「新しい備前」ブランドを立ち上げている。


土と炎だけで生み出される器は、
力強く、土の力をまっすぐに感じる。

磁器の凛とした雰囲気や華やかな色合いと異なり、
陶器の土と釉薬を組み合わせた個性や大らかな雰囲気とも異なる。


工房も見せていただく。


地元の土だけを使い、松割木(まつわりき)を燃料に、
小さな窯で5日間、大きな窯の場合は1週間以上もの時間を掛けて
じっくりと焚き上げる


焼きあがった器には1点1点違った景色が現れる。


狙いどおりの模様もあれば、想像を超える模様が出るときもある。
備前焼の窯出しは緊張の一瞬だ。

ご当主と奥様の絶妙な掛け合いに心奪われながら、
土の温かみを感じる器に心踊った時間。


伝統産業会館で目に留まった陶芸作家のもとへ。


存在感のあるぐい吞み。


こちらの陶芸作家は、
大胆な削りが生み出すシャープな器が特長的だが、
まるっと柔らかなフォルムに独特の焼け色が入った器もすばらしい景色を見せる。


酒器、皿、鉢、飯椀、花器、
いずれも妥協のないこだわり。

土に、形に、火に、まっすぐと向き合う備前焼 新進気鋭の陶芸作家だ。


今日の終着地は瀬戸内海に面した山間の宿。

ビールをグビッと!
あぁ、魚がうまい^^