「せともの」とは、陶磁器の代名詞。
(西日本の方は「からつもの」というようですね)

本年2度目の美濃・瀬戸へ、
やきものの逸品探訪の遠征を敢行!


東名高速をひた走り、まずは瀬戸へ。


さすが「せともの」の本場、やきものの聖地。

道路の両側には、陶器関係の工房・工場・お店などがずらりと並び、
いやがおうにもテンションが上がる。
まさにザ・陶器の町。


まずは「瀬戸蔵」という施設へ。
巨大な陶製「まねき猫」が出迎えてくれる。


ここはせとものアミューズメントパーク。

品数充実の陶磁器のお店あり、巨大な陶器風鈴あり、
昔の焼きもの工場を再現した体感型ミュージアムありと、
全館あげてのせともの推し。


しかし圧巻のミュージアム…。

戦後の瀬戸の街並みを、
「モロ」と呼ばれる陶房(やきもの工場)を中心に再現している。


モロの中は、
土練機あり、ろくろあり、窯あり、各種の制作道具や製作途中の製品ありと、
やきもの製作の一連の工程が完璧に再現されていて、
活況を呈していた頃の瀬戸の職人さんたちの様子や息づかいまでもが肌で感じることができる。


2階は資料館。

土の採掘からはじまり、やきもの製作工程の順に実に事細かく、
実際の原料・道具・設備・工程毎の製品などが展示されている。


忠之助商店スタッフは、
ここだけで数時間を過ごし、撮影した写真の数、
なんと530枚ほどに…。
(電池が持たないと嘆くスタッフM)

昼食の後は、
瀬戸の「磁祖」である加藤民吉を祀った窯神神社を詣でる。


陶土の採掘現場を望む林の墓にたたずむ神社に、
いいやきものとの巡り合いを祈る。


美濃に移動し、
前回訪れた織部ヒルズ「手わざ工房 匠の館」に工房を持つ
加藤仁志」さんを再訪。


こちらの作品は
作家さんの人柄を反映したあたたかみのある穏やかな作風の陶器。

九州での個展の移動直前にもかかわらず嫌な顔ひとつせず迎えていただき、
恐縮やら感謝やら…。

個展の成功をお祈りし、またの再会を約束した。