九谷和グラスの接合技術を用いてガラスと漆器を組み合わせた、まったく新しいワイングラスの誕生です。
グラスの脚になっているのは、天然木を使った日本伝統の漆器です。
曲りやゆがみ、反りを出さない工夫を施し、丁寧に漆を何回も塗り重ねてはじめて深みのある仕上がりになります。この色は溜(ため)といい、朱漆の上に透明な透き漆を塗り、濃い紫に仕上げ、使い込むほどに艶が出てきます。
金蒔絵でかわいらしく描かれるのは縁起柄の波千鳥。
この柄は、波を世間に例え、大波小波も一緒に乗り越えていきますという意味から、夫婦円満、家内安全を表す縁起のよい文様とされています。
また、千鳥=千取りという語呂合わせから、勝運祈願、目標達成の意匠としても使われることも。
たっぷりしたサイズのグラスは赤ワインが最適。
波千鳥を眺めつつワインを楽しむ時間は、外国の方々にも好評をいただいております。
※食器洗い機、電子レンジのご使用はお避けください。
越前漆器 山久漆工
福井県鯖江市河和田町
山久漆工は1930年(昭和5年)、初代 木村甚松に師事して漆塗り(丸物)の技能を習得した山本久太郎が創業。以来、「お客さまと器との出会いをお手伝いしたい」という<一期一会>の精神で漆器づくりに励んでいる老舗漆器メーカー。
近年では、漆器が、和・自然・伝統・時間・人・素材の「かさなり」により完成していることを表す「Kasane」というコンセプトのもと、和にも洋にも合わせやすい漆器づくりに力を入れている。