Jazzが流れる
黒くてカッコいい飛行機に乗る。


機内サービスのコーヒーの旨さに舌鼓を打つスタッフHがふと隣を見ると、
飛行機を模した"シャチのぬいぐるみ"(新発売)を買い求めて、
ご満悦のスタッフM…(しかも2個^^;)。


とにもかくにも福岡空港に降り立つ。
おなじみの「ようきんしゃったね」の文字が旅情を盛り上げてくれる。

 

忠之助商店 今回の遠征は、九州北部でやきもの三昧!


西九州道を西へ、唐津に入る。


言わずと知れた九州屈指の陶器の産地。
まずは唐津焼総合展示場にて伝統の唐津焼の数々を拝見。


距離の利もあり、朝鮮半島からいち早く伝わった製陶技術。

唐津焼は、釉薬のかかった陶器を日本で最も早く一般庶民に普及させ、
その歴史は16世紀(安土桃山時代)に遡り、今に受け継がれている。


絵唐津、斑、三島、黒、といった器の数々は、
力強くも侘び寂びを感じさせる景色。


土ものの粗っぽさをたっぷりの釉で覆い、
華美にならないシンプルな装飾は、日常の器である矜持か。


唐津の街を、歩く。


道や橋の所々に陶器がはめ込まれているのもやきものの町らしい風情。


竹を半分に割って伏せた形に似ることから名づけられた割竹式登り窯。


これは1700年代から大正時代まで実際に使われていたのだそう。

陶器に見とれるとあっという間に時間が経つ。
黄昏時、今晩の宿 武雄温泉へと車を走らせる。


武雄といえば、
いま何かと話題のここは見ておかないと。


夕闇に浮かぶ図書館の美しさはハッとする光景…。
館内は盛況。


カフェ・書店とうまくミックスした図書館に流れるのは、
ひそやかな静けさの奥底に聞こえる上質なザワザワ感。

演出じゃない生きた空間を感じさせる。
世間のつまらないノイズを乗せずに守り育てたい、新しい文化と感じた。


宿に荷物を預け、夕食は地元の和食店へ。
これが大当たり!


佐賀の言葉が飛び交うカウンターで地酒をやりつつ供される肴は、
地物の魚介の旨さを堪能できる絶妙な仕事ぶり。

ぜったいまた来る。

食事の後のお風呂は名湯 武雄温泉。


闇にしっとり浮かぶ楼門は大正四年落成。東京駅の設計者 辰野金吾氏の手による。

驚嘆すべきはその温度!!!


あつ湯46.3℃ ってどんだけですか…。
でも常連の方はこれで「ぬるかー」と仰るのだそう。

いやはや・・・。